文:正田吉男 絵:杉山静香・上原恵
『放牛さんとへふり地蔵』
300年前の肥後・熊本に放牛という貧しいお坊さんがいた。 彼は飢餓の死者を弔うために、国中を托鉢し寄金を集めて霊感に従い118体もの「放牛じぞう」を建立した。 今も「放牛じぞう」100体が現存し、パワースポットとなって、多くの人びとの悩みを聞き取り、願いごとをかなえ続けているという。 (巻末には「放牛じぞう巡礼マップ」付き)
B5判/フルカラー32P/上製本 |
定価:1,620円(税込) |
発売:2012年2月20日
今から300年もの昔のことだが、享保時代の11年間に、熊本城下に住む僧・放牛は、118体余りの石仏を建てた。現在でも100体ほどの石仏が、熊本県内のあちこちで大切にまつられている。(略)熊本県民がこよなく愛する「放牛さん」は、今考えてもとてもえらいお坊さまに思えるのだが、その人物像はまったく謎につつまれていて、ただ一つたしかなことは、熊本市横手五丁目の墓地にお墓がひとつあるだけである。
(あとがき 熊本近代文学館友の会「放牛石仏研究会」代表 正田 吉男)